1979年5月23日、長岡京市内にあるスーパーで
パートをしていた主婦2人が、仕事終了後に
近くの山の竹林にワラビ採りに行ったまま
消息不明となりました。

それから2日後の25日、
山頂付近で遺体となって発見されました。

犯行現場はスーパーから数キロ離れたところにある
河陽が丘の裏山です。

通称゛野山゛は、山菜やタケノコ狩りでよく知られた場所で、
地元では家族連れがお弁当を持って散策をするような場所でした。

ですが、奥に入るとさすがに寂しい場所で、
過去には強姦などの事件も発生していました。

2人のリュックには、それぞれ空の弁当箱、
採ったワラビ、財布が入ったままでした。

検死の結果、死亡時刻はどちらも正午過ぎから
2時半までと判明しました。

どちらも金を奪われた形跡はありませんでしたが、
主婦Aの衣服のポケットから発見された物
この事件の怖いところです。

それは、「オワレている たすけて下さい
この男の人わるい人
」と鉛筆で走り書きをした、
勤務先のスーパーのレシートです。

また、2人の殺害方法も怖いです。

主婦Aは全身30箇所以上も殴打され肋骨が折れて、
肝臓が破裂
していました。

また、体内からは犯人のものと思われる体液が検出されました。

主婦Bは全身50箇所以上も殴打され、
包丁が体に突き刺さったまま
でした。

そして、主婦A、B共にアキレス腱が切られていました。

遺留品は主婦Bの遺体に突き刺さっていた包丁1本のみで
指紋は検出されていません。

販売ルートも解明されずじまいで
有力な手がかりも得られないまま、
1994年5月24日に公訴時効が成立し、
未解決事件となりました。